2016年2月4日木曜日

サイパン闘病日記④*ファイナル*


こんにちはー。

昨日は節分でしたね。我が家も先月C姉さんが持参してくれた福豆と鬼面で
今年も無事豆まきができました。
毎年、ありがとう!!

ちなみに今年の恵方は南南東だったようで、日本から見るとちょうどサイパンの方角。

日本全土から日本国民がサイパン島の方を向いて一心不乱に恵方巻きにかぶりついていることを
想像して、勝手にプレッシャーを感じ身が引き締まる思いをしていた私でした。笑


さてさて、闘病日記のつづきを・・・。

通院初日の夜、可愛い女医さん・ドクターCからは

「どうにもならなくなったら、救急にいくのよ!いつでもコールしてあげるから電話してね!」

ってケータイの番号を教えてもらいました。


そうなんです。今回は島で一番大きな国立病院へはいかず、私立の病院へ行っていました。

大きな病院はとにかく待ち時間が長い、アポがないと救急扱いになる、高額医療、

そして、何より一番私が大事に思うところ!!

「愛想がない!」

こんなに衰弱した挙句、愛想がない対応をされるのはキツかったので、やめました。


でも、結局 切開とかするのであれば救急にいかなきゃいけないんですけど・・・。


ってことで、点滴効果と痛み止めが効いているうちは良かったんですが、夜6時過ぎになると
痛み止め効果がなくなってきて・・・・・。

いたい・・・。いたい・・・。くるしい・・・・。あつい・・・。

9時にはどうにもならなくなってきました。小学生以来、久しぶりに痛みで号泣しました。


もう意を決して、救急に行くことに決め準備をし、アウアウしかしゃべれなかったので、
パパにドクターCに電話してもらって、救急の様子をきくと・・・・。

なんと、救急は大混雑で今夜は受け入れられないとのこと・・・。


へ?なにそれ?もう、ここは戦場か?


まさかの受け入れ拒否。


もう、これ以上どうすることもできないので、水も飲めない喉に無理やり家にあった鎮痛剤を
ねじ込んで、また夜が明けるのを待つことに。


翌日、またドクターCの病院へ行って、また点滴と痛み止めセットを打ってもらい、ようやく
落ち着いたところに・・・・。

また、あの天敵・Oカベナースが来ました。。。。

すでに見るだけで、体が拒否反応・・・笑。

Oカベナースが、ドクターCの指示のステロイドを私の点滴ホースに注入。

すると・・・・突然、激痛が点滴をさしている右手から腕にあがっていって
そのまま身体前面を下がり、その後股を通って背面をのぼっていきました。

あまりの痺れ痛と衝撃に

ウーーーエーーーウーーと唸ると、

Oカベナースはまた淡々と

アー ユー オーケイ??と何度もたずねてくる。

もう、イエスもノー言える状態じゃないっつーの。

ものの1分以内で、痛みは治まったため、ウーウーと大丈夫っぽい仕草を
すると、勝手に安心したように出て行きました。

よくプラセボ効果ってありますよね?

よく効く薬だよ!ってラムネをもらって飲んでも病気が治っちゃったりするやつ。

あれの反対バージョンってのもあるかもしれないと思いました。

効く薬でもOカベナースがくれたってだけで、体が拒否る!

ちなみに、今日またステロイドを点滴ステーションから
赤染め親方の一番弟子のようなナースが打ってくれたのですが、

これ痛くなるから、痛くなったら言ってね。止めるから。

って、痛くなったら止めたりしながら、じっくりゆっくり注射してくれました。

痛かったけど、今日のスピードなら我慢できました。

なにより、説明があったのでビックリ痛がなかった。


おいーーーー、Oカベナース!あの薬ピューーーって入れちゃだめなやつなんじゃないかよー!

勉強してくれよー。

やはり、2日目もOカベナースとは折り合いがつきませんでした。


そして、2日目の大事件はこれから・・・。


可愛い可愛いドクターC。とっても親身になって診察してくれます。

昨日は、この病院では膿を注射で吸い出すのはリスクが高いからしないって言ってたのですが、
救急にすら受け入れてもらえず、昨日より更に悪化してやってきたこの東洋人が
かなり不憫になったのか・・・・。

かなり意を決して・・・


私が見える範囲で膿を吸い出してみるわ!!


と、高らかに宣言!


まじ?ここで?この保健室に毛が生えたくらいの診察室で???


もう、ドクターCのキラッキラしたお目目で見つめられちゃったらまたNOと言えない日本人。


同意書にサインまでしちゃいました。


んで、さっそく手術開始。

手術器具は、注射器、アイスの棒、文房具屋さんで売ってそうな普通のスタンド照明。

手術メンバーは、可愛いドクターCとそこらへんにいた手の空いていたナース。

麻酔は・・・、歯医者さんで麻酔を打つ前に表面に塗るようなジェル系のものオンリー。


もう、不安しかありません。


麻酔ジェリーを1センチの開口部から丁寧に塗り、5分ほど待ってアイスの棒でツンツン。


痛い?

ときかれても、もともと全てが痺れて感覚がよくわからなかったので、痛くないと答えました。


私の開かない口をアイスの棒でこじ開け、なんとか注射器を入れてしまうとすでに口腔内には
スタンド照明なんて届かないことは想像できます。

それでも、一生懸命照明の位置や自分の位置を変えながら奮闘するドクターC.

まず、一発目!

いてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

痛すぎて、どうしようもないけど、動けばもっと危険なこともわかります。


ツーーーーーーーーーーーーっと左目から涙がでました。

その後、じっとだまって左目だけから涙を出し続け、合計三発受けましたが・・・。


成果なし。


ちーーーん。


もう、ぐったりです。

ドクターCも、がっかりしてました。


ちなみに、日本ではちゃんと麻酔したり素敵なファイバーや照明があるのか耳鼻科の先生に
聞いてみたところ、大きく変りはないそうです。笑

一発でしとめる場合は、麻酔なしの場合もあるって。

まぁ、一発でしとめるってことは、的が見えていること前提ですよね。

耳鼻科ならちゃんとしたライトがあるけど、高いから内科にはないかもねーって。


あ、わすれてた。ここは耳鼻科じゃなかったんだ笑。


ということで、2日目も大した成果も上がらず終了。


ドクターCからは、今夜ももしものときは救急へ行ってねっていわれたので、


もしものとき  の定義をクリアにしました。

①腫れが悪化して、全く飲み込むことができなくなったとき

②呼吸もできなくなったとき

だそうです。

前日は痛みがひどくて行こうとしたので、痛みはやはり鎮痛剤でおさめるしかないみたい。


んで、今日は昨日処方した抗生剤はやめて、もっと強い抗生剤を出すわ!って


ちなみにコレ、昨日もらった抗生剤。
一日2日2錠ずつ。


今日のは・・・・、コレ。
もっと強いっていうか、量がハンパないっすけど・・・・?


もらったときに笑っちゃいました。

一回3カプセル 一日4回。

3こ???? 4かい?????とすべてに突っ込まざるを得ない状況。

全10日分合計120カプセルです。


もう、国立病院の救急には頼れないし、ドクターCの判断を信じてついてくしかない!


ってことで、言われたとおりしていると、


ステロイドが効いたのか?

ドクターCの荒療治が効いたのか?

一日12カプセルの強力抗生剤が効いたのか?


その日の夜から、喉から膿が出始めてきて・・・。


吐き出し吐き出ししていくと、どんどん良くなりました。

そして、昨日点滴とステロイド。

で、今日ステロイドのみ。


だいぶ、よくなりました。


しゃべれるし、飲めるし、食べられるし。

口も1.5センチほど開くようになりました。

あとは、なるべく食べて飲んで体力を回復させて、大量の薬たちに
活躍してもらって、完治を目指すことに。


ということで、長々とお付き合いいただきました「サイパン闘病日記シリーズ」も
これで終了。


島の医療の限界をみた気がしました。

やはり、健康が一番。

そして、ツーリストの皆さん!サイパンでの怪我や病気は本当に気をつけてくださいね。

サイパンの病院って・・・・、ああ噂どおりです。




2 件のコメント:

  1. Oカベナースも無謀だけど、喉が痛くてご飯も食べられないのに、カプセル薬は地獄よね(-""-;)
    でも、その痛みを乗り越えた先には、美味しい物と楽しいダイビングが待ってるよ♪

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    1. カプセルはねー、錠剤より飲みやすいんですよ。錠剤は上向いて飲むから、口の中の水も全て飲み込むでしょ?体積大きい! でも、カプセルは浮くから、下を向いて飲めば、水はごく少量で飲み込める!しかも、表面が滑りやすいから、引っかかりにくい!!
      カプセル万歳!

      いま、幸せを感じるセンサーがデフォルトに戻っているので、何をたべても美味しい!!C姉さんがくるころには、激辛が食べられるくらいまで完治しておきたいね!!!

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